こんにちは。2025年4月第4週、為替市場では米ドル・ユーロ・ポンド・円を巡る重要な経済指標が続々と発表されます。インフレ動向や景況感が問われる中、各通貨のボラティリティが高まる可能性が高く、事前に戦略を練っておくことが重要です。
今回は、主要4通貨の注目指標と、各通貨ごとの考察をまとめました。
目次
🇺🇸 米ドル(USD)
注目指標
- 4/22(火):リッチモンド連銀製造業指数
- 4/23(水):製造業PMI・サービス業PMI、新築住宅販売件数
- 4/24(木):新規失業保険申請件数、耐久財受注、中古住宅販売
- 4/25(金):ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
✅ 考察
インフレ減速と景気の持ち直しが交錯する中、米ドルは「データ次第」で上下に振れやすい局面です。
- 好調な住宅・耐久財データが出れば、FRBの利下げ観測が後退し、ドル買いが進行する可能性あり。
- 一方、PMIの鈍化や失業保険の増加が見られれば、リスクオフでドル売り・円買いの流れも。
🇪🇺 ユーロ(EUR)
注目指標
- 4/22(火):ユーロ圏消費者信頼感(速報)
- 4/23(水):ドイツ・ユーロ圏 PMI(製造業・サービス業)
- 4/24(木):ドイツ Ifo景況感指数
✅ 考察
ユーロ圏では景気の回復力が焦点。PMIやIfoが市場予想を下回れば、ユーロ売り圧力が強まる可能性があります。
特にドイツの製造業が再び落ち込むと、ECBの追加緩和観測が強まる懸念。
🇬🇧 ポンド(GBP)
注目指標
- 4/23(水):製造業・サービス業PMI(速報)
- 4/25(金):小売売上高(3月)
✅ 考察
英国経済は足元でインフレ鈍化と成長鈍化の板挟みにあります。
- PMIや小売が弱ければ、早期利下げの思惑でポンド売りが加速する可能性。
- ただし、サービスPMIや小売が底堅ければ、ポンドがサポートされる展開も。
🇯🇵 円(JPY)
注目指標
- 4/23(水):第3次産業活動指数
- 4/24(木):企業向けサービス価格指数
- 4/25(金):東京都区部CPI(速報)
✅ 考察
円は引き続き「日銀政策」と「米金利」に挟まれた難しい位置。
ただし、東京都CPIで物価の強さが確認されれば、YCC修正や政策転換への思惑が再燃し円高方向への圧力も。
🎯 通貨別考察まとめ
| 通貨 | 注目テーマ | 戦略キーワード |
|---|---|---|
| 🇺🇸 米ドル | PMIと住宅データ | データ後のトレンドフォロー |
| 🇪🇺 ユーロ | 独PMI/Ifo | 弱ければ戻り売り |
| 🇬🇧 ポンド | 小売・PMI | 指標での上下を狙う短期取引 |
| 🇯🇵 円 | 物価と政策観測 | CPI強ければ円高圧力に備え |
来週は指標発表前後の反応が強くなりやすいだと思われます。ファンダメンタルズに加え、発表直後の値動きや市場センチメントも見逃さず、柔軟な対応を意識しましょう。

